この記事では、ハンガリーの首都ブダペストで食べたいハンガリー料理と私が実際に行った美味しいレストランについてご紹介しています。
ハンガリーと言えば何を思い浮かべますか?
私はフォアグラでした。鴨の肝臓ですね。
キャビアやトリュフと同じ世界三大珍味として有名なフォアグラですが、ハンガリーに来たからには必ず食べてほしい料理です。
なぜなら、日本で食べるより圧倒的に安く、本場で調理されたフォアグラを食べる機会はなかなかないからです。
その他にもパプリカやワインが有名なハンガリーですが、特徴的な料理とそれらを同時に楽しめるレストランもご紹介しています。
ブダペストでのディナー・ランチで迷っている方、ハンガリー料理がどんなものなのか気になる方はぜひ最後までお読みください!
ハンガリー料理といえば①フォアグラ
冒頭でもご紹介しましたが、ハンガリーはフォアグラの世界的に有名な産地です。
フォアグラは、ガチョウやアヒルなどに意図的に餌を大量に与えて、肝臓を肥大化させたものを言います。
肝臓を肥大化させたものなので、濃厚でとろける舌触りな反面、脂肪分が多いのであまり多く食べすぎると胃もたれしてしまうので注意が必要です。
よくメニューブックには「ロシュトンスルト・リバマーイ」と書いてあるのがフォアグラのグリルで最もメジャーなフォアグラ料理です。
ちなみに日本では鴨の肝臓といいますが、外国ではアヒルも鴨もまとめてアヒルと呼んでいるそうです。
過度な食事は与えるもストレスをなるべくかけず育てる、その飼育過程が大変で貴重な料理として高級フレンチなどにもよく登場しますよね。
しかし、ハンガリーは世界的なフォアグラ大国なので現地価格は日本で食べる半分~1/3の値段で食べることができます。
ハンガリーに来たからには、高級感溢れる濃厚なお肉をぜひご賞味ください!
ハンガリー料理といえば②パプリカ料理
ハンガリーではなぜパプリカが有名?
パプリカは唐辛子の仲間で、コロンブスが新大陸から持ちかえった唐辛子をハンガリーは独自の品種改良を進めて甘いものから辛いものまで100を超えるパプリカを栽培したそうです。
今でもハンガリーの食卓にはパプリカは欠かせないものになっていて、煮物、シチュー、サラダにも使われます。
ちなみに私たちがよくスーパーなどで目にするパプリカは「アメリカンパプリカ」と呼ばれているもので、たくさんあるパプリカのほんの1種類に過ぎないのだそうです。
ハンガリーのレストランでは日本での塩コショウの代わりに、お店ごとに独自で数種類のパプリカをブレンドしたスパイスがテーブルにあることも多いです。
パプリカ料理と言えばグヤーシュ
グヤーシュは聞きなれない料理かと思いますが、ハンガリー料理の決め手であるパプリカを使った代表的な料理です。
パプリカがたっぷり入った牛肉と野菜の煮込みスープで、パプリカの素材そのものの旨味を閉じ込めた贅沢なスープです。
ハンガリーでは、グヤーシュと一緒に固めのパンがセットになっていてつけて食べるも浸して食べるも美味しく食べることができます。
高級レストランほど手間をかけて濁りがなくさっぱりしたスープだそうです。とはいえ粗ごしのスープもパプリカがはっきり感じられて美味しいです!
パプリカチキン(パプリカーシュ・チルケ)
チキンのトマト煮込みはよくありますがそのパプリカ版と考えてもらうと分かりやすいと思います。
パプリカの香りとコクが濃厚でクリーミーな味を出してくれ、チキントの相性は言わずとも◎です。
ハンガリーの代表的な家庭料理の一つなので、ハンガリー料理を食べる際はこれもぜひ食べていただきたい料理です。
ハンガリー料理といえば世界三大貴腐ワイン「トカイワイン」
実はハンガリーは中欧の中でも最も古いワイン造りの歴史を持つワイン大国であることをご存じでしたか?
たくさんのワインがあるのかでも世界三大貴腐ワインの一つ「トカイワイン」は本当に絶品でした。
※貴腐ワインとは
貴腐ワインとは、貴腐菌というブドウの果皮に感染するカビの一種が付着することで果皮の組織が破壊され、その後余分な水分が蒸発し、収穫時になると糖分などの甘味が凝縮した貴腐ブドウになります。
その濃厚な甘みがある貴腐ブドウを使用したワインが貴腐ワインです。
貴腐ワインは各国にありますが、世界三大貴腐ワイント呼ばれるワインの中にハンガリー産の「トカイワイン」があります。
私も飲みましたが、その甘さに度肝を抜かれました。
純粋な白ブドウのジュースではないかと思えるほど甘く、ごくごく飲めてしまう危険なものでもあります。
有名なフランスのルイ14世も「王者のワインにしてワインの王者」と絶賛したほどです。
ワイン大国ハンガリーの代表的なワインになるので、両行の際はぜひお店で飲んでもらいたいワインです。
ディナーもランチもMenza Restaurantがおすすめ
ここで、私が実際に行ったブダペストのハンガリー料理店を1点おすすめします。
その場所は、国会議事堂や英雄広場、聖イシュトヴァーン大聖堂があるペスト側のレストラン「Menza Restaurant」です。
Menza Restaurantは、世界遺産であるアンドラーシ通りの地下を走る地下鉄M1戦の「Oktogon駅」という駅のすぐ近くにあります。
周囲にはカフェや別のレストランがたくさんある美食のエリアです。
【Menza Restaurantの場所】
Menza Restaurantは、高級な雰囲気でカジュアルな食事を楽しむことができるディナーにうってつけのレストランです。
この場所では、フォアグラのグリルはもちろんトカイワインやハンガリーの家庭料理マルハペルケントを注文しました。
まず出されたトカイワインはこのお店で初めて飲んだのですが本当に甘く驚きを隠せませんでした(笑)
少しずつ飲んで味わっていると他の料理も来たので、ワインと一緒にパシャリ📷
手前にあるのがフォアグラのグリルです。
なんと1人前を頼んだはずが3切れ提供されました。下にあるものはマッシュポテトです。
3切れを一人で食べるのがはさすがに重かったので、多くても2切れで十分なので、どのレストランでもフォアグラを頼むときは1皿に何切れ入っているか確認した方がいいでしょう。
そして奥に見えるのが、マルハペルケントです。
牛肉をパプリカの効いたソースで煮込むハンガリーの代表的な家庭料理です。右にある卵のようなものは、ガルシュカと言ってハンガリー料理の付け合わせによく出てくる料理です。
料理と言っても小麦粉を水でこねて茹でただけのものです。
しかし侮ってはいけません。これがマルハペルケントのソースと牛肉ととても良く合うんです。こちらもぜひ食べてほしい料理ですね。
Menza Restaurantはこのほかにもたくさんの美味しくて清潔な料理を提供してくれるので、適当に入ったお店の割には大正解の場所でした。
皆さんもブダペストに行った際はこのMenza Restaurantでディナーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ|美食!ハンガリー料理をぜひ食べてみよう!
いかがでしたか?ハンガリー料理とブダペストのおすすめのレストランをご紹介しました。
世界三大珍味のフォアグラ、世界三大貴腐ワインのトカイワインなど珍しいけど高級な食事が安く美味しく食せる美食の国がハンガリーです。
日本人には意外と知られていないのがもったいないと思うほどですね。
パプリカを使った料理も日本では馴染みがないですもんね。
この記事を読んだ機会に日本にあるハンガリー料理に行ってみるのでもいいですし、実際にハンガリーに行ってみて本場の味を楽しむのも最高です。
中欧に行く際にはハンガリーの観光と食を気にしてスケジュールを立ててみてください。
きっと新たな発見と美味しい時間が味わえるはずです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!