こんにちは!たまには日本のおすすめの観光地にも触れておこうと思います。
その場所は「江の浦測候所」
この場所は私が2020年に入ってから最初に行った観光地なのですが、これがとんでもなくいいところでした。
西湘バイパスの執着石橋ICを降りてすぐの場所にある小田原市にある自然遺産をご紹介します。
- 建築やデザインの歴史に興味がある
- アートの起源、表現の歴史を肌で感じたい
- 散歩しながら展示物を見たい
- とにかく人も少なくて静かなところに行きたい
- ついでに箱根温泉や箱根名物を堪能したい
という方々にはおすすめの観光地ですので、ぜひご一読ください!
江之浦測候所|杉本博司が設立、日本建築史を通観
「江之浦測候所」とは、現代美術作家の杉本博司が設立した小田原文化財団が建築した展示施設です。
神奈川県西部にある小田原市江之浦。
箱根の山々を背にして、静かな絵にかいたような相模湾を一望できるたぐいまれなる景観を保持する自然遺産です。
この場所は、現代までの様々な建築様式・工法・時代ごとの特徴を再現し、日本建築史をこの施設で通観することができるものとして機能し、配置されている建築物はもちろん、使用されている材料も古材を基本とし、数十年に渡り集められた古墳時代から近世までのモノが使用されています。
各施設は、ギャラリー棟・石舞台・光学硝子舞台・茶室・庭園・門・待合室・竹林などから構成されます。
私は、1月と冬真っ只中の時に行きましたが、季節によって景観が異なるので、いつ来場してもその季節ならではの雰囲気を味わえる場所になっています。
チケットは入場人数を制限している関係で予約・入れ替え制です。下記基本情報のリンクよりご確認ください。
【江之浦測候所基本情報】
- 休館日:火曜日・水曜日(および臨時休館日)
- 見学可能時間:午前の部(10:00~13:00)午後の部(13:30~16:30)
- 入館料:予約制
- インターネットからの事前購入⇒3000円(税別)
- 現地で当日購入⇒3500円(税別)
江の浦測候所への行き方|車or電車の場合
それでは、まずは江之浦測候所に行く方法を車と電車&バスの二つの方法でご説明します。
江之浦測候所に車で行く場合
私が行った方法でご説明するのですが、私は渋谷からレンタカーを借りて高速道路を利用して江之浦測候所まで行きました。
※レンタカーには世界のレンタカーを比較できる【EasyRentCars】
がおすすめです。日本円に直して最安値を検索しましょう。
車で行くには、東名高速道路(用賀IC)⇒小田原厚木道路⇒西湘バイパスを通り、西湘バイパスの石橋ICで降りそこから約10分ほどで到着します。
Google mapを下記に貼り付けるので、カーナビに住所を登録しましょう!
通常混んでいなければ、渋谷から約1時間半あれば到着することができるはずです。
専用の駐車場もありますので、事前に予約したチケットを係員の方に見せ、指示に従って駐車しましょう。※駐車場利用をご希望の方は、見学ご予約時に「入館料(駐車場利用)」を選びましょう。
江之浦測候所に電車&バスで行く場合
東海道本線(多くは「熱海行」)の途中にある「根府川駅」という無人駅が最寄り駅です。
電車は駅と施設とが少し距離がある(歩いて40分ほどの坂道)ので、駅と施設の往復のバスが無料で行き来しています。
午前と午後で3便ずつ運航しているので、こちらを利用する方々は時間をよくチェックしておきましょう。
【午前の部の場合(10:00~13:00)】
- 根府川駅発:9:45/10:05/10:30
- 江之浦測候所発:11:45/12:30/13:05
【午後の部の場合(13時30分~16時30分)】
- 根府川駅発:13:15/13:35/14:00
- 江之浦測候所発:15:15/16:00/16:35
電車とバスの場合は時間を忘れて自由に見学できないことや、ついでに箱根や小田原に行って観光を楽しむ古都もできないので、私は車で行くのがおすすめです!
江の浦測候所の一押し建造物6選
それでは、実際に江之浦測候所を見学して私が一押ししたい展示物・施設をお伝えします。
全てを話すと約50モノ展示物になるので、実際行ってみて特に感動したものを6つ抜粋しました!
待合所|樹齢一千年以上の屋久杉を使用した大テーブル
まずは、上記の写真の鏡張りの建物の「待合所」で小田原文化財団の方から簡単な施設の説明と注意点・パンフレットが配られます。
どの観光客もこの場所に最初は誘導されます。
私が行ったときは外国人の方もいて、専属の翻訳ガイドの方と一緒に巡っていました。
待合室の中心にある広いテーブルは、樹齢一千年を超える屋久杉が使われていて、表面は荒々しいところがあるも、滑らかな木目がとても滑らかでした。
ここまで大きな屋久杉を使用したテーブルは見たことなかったので、最初の驚きでした。
地下にはきれいなお手洗いもあり、杉本博司の作品も飾ってあるので、周り疲れた時には休憩に利用できます。
夏至光遥拝100mギャラリー|海抜100mにある長さ100mのギャラリー
待合所に向かいにある長いギャラリーは「夏至光遥拝100mギャラリー」です。
100mという理由は2つあり、ギャラリーの長さが100mなことと、海抜も100mなのです。かなり建築構造的に野心的な案が採用されたようです。
内部に入ると、壁は大谷石(おおやいし)という軽くて柔らかい石でできており、古くから外壁や土蔵などの建材として使われている素材が使われていた素材のようです。
反対のガラス壁は柱の支えなしに、ガラス板が37枚張られています。
ギャラリーの飾られている写真は、世界中の海の風景を同じように撮った写真が飾られています。
アメリカ、ヨーロッパ、日本まで世界中の海や湖の海景を見ることができます。
こちらは実際見に行ってその違いを確かめてみてください。
ギャラリー先端部の12mは海に向かって展望スペースが用意されています。
夏至の朝、このギャラリーの空間を相模湾から昇る太陽光が時間をかけて駆け抜けます。
光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席
ギャラリーの先端から右手に見ることができる場所に「光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席」があります。
隧道と並行に、冬至の軸線に沿ってヒノキの懸造りの上に光学硝子が敷き詰めれた舞台が設置されています。
観客席はイタリア・ラツィオ州のフェレント古代ローマ円形劇場を実測して再現したものです。
観客性があるということは…?実際に今も何か舞台をやっているのかスタッフの方に聞いてみると、今でも能や演芸の舞台が行われるそうです。詳しくは公式サイトを参照ください。
この観客席からは光学硝子舞台が水面に浮いているように見えます。
この光学硝子舞台には乗ることはできないのですが、近くまで行ってみることはできます。
踏み外せば落下もあるかもしれないですが(笑)この舞台を通り越してみる相模湾も非常にきれいです。
とても不思議な空間でしばらく時を忘れてしまいました。
冬至光遥拝隧道|冬至の朝は70mの隧道を太陽光が貫く
「冬至光遥拝隧道」はギャラリーの左手にあります。
隧道自体は長さ70mの距離があり、光学硝子舞台のある場所まで長く伸びています。
1年で最も日照の短い冬至の朝、相模湾から昇る太陽光はこの隧道を貫いて対面して置かれている巨石を照らします。
この江之浦測候所のパンフレットの表紙に使用されているのがその冬至の朝の景色になります。
冬至は1年の終点であり起点でもあるということで特別な一日とされており、誰もが迎える死と再生の節目として世界各地の文明で祀られてきた重要な1日なのです。
隧道の中には採光のための光井戸が設置されています。
井戸の中には光学硝子の破片が散りばめられていて、雨天時には雨粒の一滴一滴が井戸に降り注ぐ様を黙視することもできます。
竹林エリア|竹林の中に散りばめられた遺産たち
ギャラリーや光学硝子舞台の下には、「竹林エリア」が広がります。
この竹林エリアは私が行った冬の期間は16時までのエリアとなっています。土の部分もあるので、滑りやすい靴は避けた方が無難かと思います。
この竹林エリアには15もの展示が道中にあります。坂が多いので少しハイキングしているような感覚にもなりますが、各時代の展示を見ることができます。
建築ならではの数理模型もいくつか展示されています。
下の模型は数学の双曲線関数を目に見えるように模型にしたものです。
双曲線関数では、双曲線が無限点で交わる。つまり、どこまで行っても細くなりすぎて交わることがないということです。
実際には無限点を表現することはできないので、先端の部分を5mmまでにしています。
何とも不思議な模型でした。
この他にも塔や道標、石柱、石棒、立て札などがあり、昔の日本の歴史を歩きながら体感することができます。
化石窟|世界各国からの化石を展示する小屋
竹林エリアの一角には、化石が飾ってある小屋があります。
昭和30年に蜜柑栽培が栄えていたころに建てられていた小屋を整備して「化石窟」としたそうです。
そのため、この竹林エリアの中にはミカンの木がたくさん生えていて柑橘系の香りが辺りを包んでいます。
この化石窟には、5億年ほど前に海底で生命が活動していた様子を見て取ることができます。
名前は聞いたことのある古生代の三葉虫がたくさんの化石もありました。
ここにはアンモナイトや恐竜、植物など世界中の化石があるので、とても見ものです!
江之浦測候所に来たからには見学してみたい場所です。
江之浦測候所のついでに寄りたい場所2選
れんが屋|絶景と一緒に絶品料理を味わえる
レストランに困ったときは、迷わずこの「れんが屋」をおすすめします。
まずロケーションが最高です。海を一望できる景色と和やかな雰囲気が食事をより一層楽しいものにしてくれます。
私が行った時はランチタイム中だったので日替わりランチを注文しました。
和食と洋食がありましたが、小田原ということで和のイメージが強かったので、和食のカキフライ御膳を注文しました。
しばらく待つとお盆からあふれるほどの料理がやってきました。
メインとは別に小鉢やお刺身もついて1,500円!かなりお得と感じました。
メインのカキはふつうのカキよりかなり大きくてぷりっぷりでした。食べ応えがあり、この御膳は、とても満足感のある料理でした。
ぜひ、江之浦測候所に来た際には、このれんが屋にも寄ってみてください。
ディナーはコースでの予約がおすすめです。
れんが屋のホームページはこちら
箱根の温泉|ついでに寄り道して日頃の疲れを癒そう
江之浦測候所は小田原にありますが、温泉地として有名な箱根と湯河原が近いです。
湯河原は静岡よりなので、東京都内の方に帰る場合は箱根の温泉に寄り道して帰るととてもいい休日になると思います。
箱根の温泉街の奥まで行くと雰囲気の良い温泉がたくさんあります。
温泉に行くためにも車で江之浦測候所に行くことを個人的にはおすすめします!
箱根に一泊以上する場合は小田急トラベルがおすすめです!
詳しくは下記の画像をクリック!
WEB限定の価格を揃えたプランが充実しているので、ワンランク上の旅行をお得な値段で楽しむことができます!
まとめ|江之浦測候所に行って建築情緒を感じよう
今回は神奈川県小田原市にある江之浦測候所をご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本の建築史を通観できると紹介しましたが、建築などに興味の無い方でも、古き良い文化を体感したり、化石を見れたり、写真スポットがたくさんあったり、近辺で楽しめるものがあったりと誰もが楽しめる土地だと思います。
どうぞ友達でも恋人でも一人でも、東京から数時間で行けて、自然を感じながらゆったり過ごすことのできる江之浦測候所へ行ってみましょう。
きっとあなたの休日ライフを素敵なモノにしてくれるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。